介護の現場で一生懸命に働いてる職員の皆さん。利用者や他の職員に対してイライラしてしまい、その気持ちの行き場が無く辛い思いをされている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
一生懸命お手伝いをしているのに嫌味を言われたり、時には利用者から暴力を振るわれてもこちらはグッとこらえなければならない場面もあると思います。
また、他の職員から高圧的な態度を取られる・自分にばかり仕事を押し付けられるなど、利用者に対してだけでなく、同僚・上司からのストレスに苦しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、そんな日々頑張って働いている介護職員の皆さんに向けて、イライラの対処法を「利用者に対して」「同僚に対して」の二つに分けてご紹介したいと思います。
〜利用者に対して〜
目次
◆ 嫌味を言ってくる利用者に対して
その場から離れ、気持ちを切り替える
ほとんどの利用者は職員に対し、孫のように接してくれる優しい方がほとんどです。しかし、まれに、職員に対し嫌味を言ったり、高圧的な態度をとる方がいらっしゃいます。
介護職員は、自分が嫌な態度をとられたからといって怒りの感情を表に出してはいけません。しかし、介護職員も人間です。このような時は、どう自分の気持ちと向き合えば良いでしょうか?
自分がその場から離れても利用者に危険が及ばないか確認した上で、利用者から物理的に距離を置くことをお勧めします。嫌味に対してイライラしても怒りの感情をグッとこらえ、その場からすぐに離れましょう。
理由を話し、他の職員に対応を代わってもらったり、その場から離れても良い状況であればトイレに行って自分の気持ちを落ち着かせるなど、職員が気持ちを切り替える時間を作ることが大切です。
◆ 暴力行為のある利用者に対して
一人ではなく、数人で対応する
暴力行為のある利用者に対しての対応は一人ではなく、必ず他の職員と協力して対応するようにしましょう。他の職員に協力を求めることは自分の身も利用者の身も守ることに繋がります。
しかし、ここで注意が必要です。認知症の方の中には大勢の人に囲まれて対応されると、自分が責められていると感じて、更に暴力行為が強くなってしまう方がいらっしゃいます。
利用者の不安な気持ちを考慮し、極力、対応できる最小限の人数で対応すると良いと思います。女性の職員であれば、力の強い男性職員に代わってもらうことも方法の一つです。
◆ 仕事がおしていて、話を切り上げなければならない場合
利用者の方とコミュニケーションを取ることは、職員にとっても楽しい時間であり、利用者の方の悩み事や身体の変化に気が付くきっかけになる大切な時間です。
しかし、ゆっくりお話を伺いたい反面、業務が山積みで、なかなかお一人お一人お話しする時間を取るということは難しい現実があります。
こんな時は、どう対応したら良いでしょうか?
ある程度お話を伺った上で、利用者の気持ちを考慮しながら、理由を話し、話を切り上げましょう。
『上司に呼ばれていたんです。ごめんなさい。またゆっくりお話ししましょう』
『○○さんのお話が聞けてよかったです。また、お話聞かせてください』
と言って笑顔で話を切ると相手の利用者も嫌な思いをせず、気持ちよく話を終わらせることが出来るのではないでしょうか。
〜職員に対して〜
◇ 高圧的な態度をとってくる職員に対して
職員の中には、思い通りにいかないことがあると、高圧的な態度をとり、周りにイライラが分かるよう態度に出してくる方がいます。そのような人は、他人を大声で叱りつけたり、上から目線で話してくることも少なくありません。
高圧的な態度をとる裏には、プライドが高く自分が相手より優位でありたい、自分の弱さを知られたくないなど、深層心理には”弱い心”があるようです。
そういう職員に対して、褒めたり共感して”私は敵ではない”ということを相手に伝えましょう。
また、トラブルが起こった時にこのタイプは自分を守るために更に高圧的な態度をとることがあるので、何かトラブルが起こった際には、できるだけ距離を置いてトラブルに巻き込まれないように注意しましょう。
◇ 口が軽く、悪口が多い職員に対して
このタイプは、職場内の人間関係を乱します。このタイプの職員には自分のプライベートな話や他の職員の悪口は話さないようにしましょう。
他の職員に話されても大丈夫な内容の話をするのが無難です。なぜなら、このタイプの職員に話した内容は、他の職員に言いふらされてしまう可能性が大いにあるからです。
もし、職場の休憩場所など職員が集まる場所で、よく他の職員の悪口を言っている人がいたらその職員はこのタイプかもしれません。
◇メンタルが強くない職員に対して
このタイプの職員の特徴は、入社したての職員に対してとても優しく接し、自分の味方につけようとします。
ただ優しく接するだけなら問題ないのですが、それにプラスして、他の職員を指して『あの人、気をつけたほうがいいよ』『この施設はこうゆうところがひどいよ』など職場に関する悪いところを”気をつけて”という程で入社したての職員に吹き込みます。本当に優しい人なのか、見極める必要があります。
また、まだ出会って間もないのに自分のとてもプライベートでデリケートな内容を話してきたり、勤務中に人前でよく泣くのも特徴です。このタイプに対しては、よく話を聞き、共感して”私はあなたの味方だよ”とアピールしておくとトラブルを避けられるかもしれません。
◇仕事を押し付けてくる職員に対して
例え仕事を頼まれたとしても、自分に余裕があれば良いのですが、やらなければいけない仕事がたくさんあり余裕がない場合は、角が立たないようにはっきりと断りましょう。『この人は頼めばやってくれる人なんだ』と認識されてしまうと後々面倒です。
しかし、断る場合には注意が必要です。もし、仕事を頼んできた職員が普段から自分のフォローをよくしてくれている方であれば、引き受けた方が良い場合もあります。普段から誰がどんな動きで働いているか把握しておくと、その判断も的確にでき人間関係を良好に保てるのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、介護職のイライラの対処法を『利用者に対して』と『職員に対して』の二つに分けてご紹介しました。少しでも介護の仕事を頑張っていらっしゃる方のお役に立てたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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