このように、これから介護の仕事に就こうと考えている方、介護の仕事に興味がある方は疑問に思うのではないでしょうか?
この記事では、様々な介護施設の形態から5種類ピックアップしてご紹介したいと思います。それぞれの施設の特徴とその施設に向いている方の特徴とは?どの施設で働くか迷っている方の参考になる情報をお届けします。ぜひ、最後までご覧ください。
● デイサービス
・夜勤なしで、日中勤務のみしたい方
・車の運転が得意な方
・お年寄りとレクリエーションを通して活気のある関わりをしたい方
デイサービスとは、通所介護、つまり施設に入所せず日中介護施設に通って、リハビリテーションやレクリエーション・身体介護を受ける施設です。他の入居型の施設とは違い、サービスの提供時間が日中のみになります。そのため、夜間勤務をすることが難しい方や規則的な生活を送りたい方にお勧めです。その点では子育て中のママは働きやすい環境なのではないでしょうか。
また、デイサービスには送迎業務といって、利用者の自宅から施設までの間を車で送迎する業務があります。施設によっては、車送迎専門の職員を雇っていて送迎業務をしなくてもよいところもあるので、車の送迎業務が難しい方は、入社前に施設に確認してみることをお勧めします。
デイサービスでは、介護レクリエーションといって生活の質を向上させるために個人・グループにおいて様々な活動を行います。
例えば、風船を使ってバレーボールをすることで身体を動かし筋力低下を防ぐ、また精神的なリフレッシュができるように援助するなど。
デイサービスは、他の施設に比べ、行事などが多かったり、レクリエーションがメインになる為、お年寄りの前で行事を進めたり、楽しめるように盛り上げることが多くあります。
● 訪問介護
・料理を含め家事が得意な方
・他の職員との関わりが薄いことを好む方
・ある程度の介護の実務経験がある方
訪問介護とはお年寄りの自宅まで出向き、身体介助や生活支援を行うものです。生活援助とは、家事のお手伝いまたは代行の業務になります。その中には、お年寄りの料理を作るという業務も含まれます。限られた食材の中で利用者の好む料理を作るため、料理が得意な方はお年寄りから喜ばれます。
また、サービス提供にはほとんど1人で関わることが多いので、他の職員との関わりを少なくしたいという方にお勧めです。しかし、その点にはデメリットもあります。一人で業務をするということは、他の職員にすぐに助けを求めることができないということです。
もちろん上司にあたるサービス提供責任者にすぐ連絡を取ることはできると思いますが、一人で業務をこなすということに不安を覚える方は避けた方が良いかもしれません。
また、訪問介護は、実務経験がある方にお勧めです。介護の知識や経験がある程度なければ、お年寄りの大事な変化に気がつくことができなかったり、緊急時どう対応して良いかわからず一人で対応に困ってしまうという状況になってしまうかもしれません。
また、介護の仕事は先輩から学んで知識や対応の仕方を学んで経験を積むので、初めて介護の仕事に就く場合は経験豊富な先輩がいる施設をお勧めします。
● 住宅型有料老人ホーム
・自分のペースで働きたい方
この住宅型有料老人ホームは、入居している施設内にある個人の居室を自宅として定義し、個人の居室に訪問してサービスを行うものです。そのため、通常の訪問介護では、車などの移動距離や時間がかかるのですが、この住宅型有料老人ホームで施設内のみの移動になる為、移動時間はかかりません。
決められた時間に居室に訪問し、決められた時間内でサービスを提供するので割と自分のペースで動くことができます。
しかし、この形態の施設では、訪問介護の職員と老人ホームの職員と二つに在籍する場合もあるので、訪問介護の担当のサービスだけでなく、プラスして有料老人ホームの職員として、施設の業務もこなすことになります。
その業務内にコール対応(有料老人ホームの業務)といって居室にいる利用者からの呼び出しの対応をする業務があります。体勢の整っていない施設の中には、訪問介護のサービスの提供中にコール対応も並行してやらなければならない施設もあるので、入社前に施設見学をさせてもらい、コール対応の職員と訪問のサービスを行う職員がしっかり分けられているか確認することをお勧めします。
● グループホーム
・ゆっくりお年寄りと過ごしたい方
・料理を含め家事が得意な方
・職員間の距離が近いことが苦にならない方
グループホームとは、認知症の方が対象で1ユニット5~9名の少人数で集団生活する施設です。
生活援助がメインになります。(身体介護もあります)
利用者の人数に対し、職員の配置が他の施設に比べ多いため、お年寄りに寄り添った介護支援をすることができます。
デイサービスでは限られた時間で多数の利用者の入浴のお手伝いをするのですが、それに対してグループホームは比較的ゆっくりとお年寄りのペースに合わせてお手伝いすることができます。
また、グループホームは生活支援なので食事の準備を職員が交代で行います。そのため、料理が得意な方は重宝されます。
また、職員の配置が多いため、狭い空間での業務になり、人間関係が密になります。私が働いていた時は、常に他の職員との距離が近くにあったため、気を遣ってしまい息苦しく感じていました。
● 派遣社員
・同じ施設で長期間働きたくない方
・時給の高さを重視している方
介護業界の派遣社員は、派遣を取り扱っている会社に登録し、派遣先の施設を紹介してもらい働くことになります。最長で2年間同じ施設で働くことができます。数ヶ月単位で契約し、施設側と派遣職員双方が契約更新したいとなれば、契約延長になります。
派遣社員の良いところは、自分に合わないと感じた施設は数ヶ月の契約が終われば、履歴書に傷をつける事なく変えることができる点です。気に入った施設があれば、正社員としてその施設に入社することもできます。
私が介護の仕事をしていて他の業界とは違うと感じていたことがあります。それは、正社員の給料より派遣社員の給料の方が高いということです。正社員の方の中には、派遣社員の給料を大まかに把握している方がいらっしゃったので、給料を沢山もらえていいねなどと嫌味を言われたことがありました。
また、有難いことなのですが、派遣先の施設の方から正社員になってほしいと何度も何度も声を掛けられることが負担になっていました。
もちろん派遣社員を温かく受け入れてくださる方がほとんどです。ほんの一部の方からの僻みは覚悟の上で働いたほうがいいのかもしれません。
● まとめ
この記事では、様々な介護施設の形態から5種類ピックアップして、それぞれの施設の特徴とその施設に向いている方の特徴を書かせて頂きました。ご自分にあった形態の施設はありましたでしょうか?
上記に書かせて頂いた内容は大まかな特徴で、施設によって微妙に違いがあったり、入社時に、勤務について希望を伝えれば考慮してくれる場合もあります。ご自分にあった施設探しの一歩目の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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