◆介護の現場で実践できる◆入浴拒否!成功ケースをご紹介!ホットタオルを使う?!

介護の現場で、毎回、利用者に入浴拒否されて困っている。どうしたら、入ってくれるの?

介護職員の方の中にはこんなお悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

すんなりお誘いの声がけを受け入れてくれたらどんなに良いだろうか・・・。

介護のお仕事を頑張っている職員の皆さんは、すでにお誘いする声がけを工夫するなど試行錯誤されていることと思います。

同じ利用者の方でも日によって気分や体調が違い、昨日は成功した声がけの方法が今日は失敗してしまったり、一筋縄ではいかないのが現状です。

◆この記事でわかること◆ 
 
入浴介助の時にお誘いの声がけをするも、何度も利用者に入浴を拒まれ、どうしたらよいか頭を抱え困っている介護職員の方に向けて、実際に成功した声がけの例を詳しくご紹介したいと思います。

 

介護職の業務の中に入浴介助というものがあります。

それは、名前の通り入浴のお手伝いをすることを指します。身体と心の健康の為に入浴して気持ちよく過ごして頂きたいというのが、介護の職員の皆さんの本音です。しかし、気分がのらなかったり、何かしらの理由があってで入浴を拒まれる利用者の方は、時々いらっしゃいます。

その日だけ入浴しないというだけならば良いのですが、お誘いするたび毎回入浴を拒む方の場合、長期間入浴することができない状態になってしまうため、職員の気が付かないうちに褥瘡ができていたり、発疹ができていたり、利用者の変化に気がつくことができず、医療の治療を開始するには遅くなってしまう場合があります。どうにか、定期的に入浴してもらいたいというのが本音です。

 

では、ここからはポイントを考慮した上で、実際に成功したケースを具体的にご紹介したいと思います。

<ホットタオルを使ってお誘いする方法>

この方法は、ホットタオルを使って徐々に衣類を脱いで頂き、入浴を促していくもので実際に成功した例になります。

<85歳の女性 B様>

● 車椅子使用。手すりにつかまれば立位可能

● 入浴の誘いの対し、『今日は入らない』と拒否されることが多い。入浴することが面倒であることが入浴拒否の理由のひとつの様子。

● 明るく、竹を割ったようなさっぱりとした性格。腎臓に疾患があり、臀部にびらんがみられるため、清潔保持が必須。

中程度の認知症あり。

農業を営んでいた経歴あり。

 

『お風呂に入りましょう』と直接的な表現を使うと、必ず拒否されてしまう為、『ご相談に乗って頂きたいことがあるのですが、少しお時間よろしいですか?』と声がけをし、脱衣場へ移動を促す。

脱衣場に移動して頂いたら、『最近、大根を育てているのですが、中々大きく育たなくて・・・育てるコツをご存知だったら教えて頂けませんか?』

など、利用者の生活歴に沿った相談事を聞いて頂きながらコミュニケーションをはかる。今回のケースでは、利用者の生活歴に農業があったため、野菜の育て方を話題に出しました。

お話が盛り上がってきたら、頃合いを見てホットタオルを準備する。

『色々教えていただいたので、お礼にホットタオルで拭かせてくださいね』と声がけをしながら、両手を優しく拭いていく。

『熱くないですか?』など声がけをしながら利用者がリラックスできるよう優しい雰囲気を使いながら進める。

手を拭いていて嫌そうな様子が見られないようなら、続いて足を拭いていきます。

『足浮腫んだりしませんか?浮腫には温めると良いそうですよ』など声がけをしながら進めていく。

利用者の方が嫌がるようで、一度引きましょう。時間を置いて再度声がけをし、さっきとは違う声がけを試してみましょう。

足を拭いてみて利用者が嫌がっている様子がみられないようなら、タオルを新しい物に変え、背中にいきます。

『ごめんなさい。このままだと拭きずらいので、上着のボタンを外してもらっていいですか?』と声がけをし、上着を脱ぐよう促していきます。

上着を脱いだ状態だと恥ずかしい思いをされてしまうので、バスタオルをかけ胸元を隠しましょう

上半身の脱衣はできたので、次はズボンの脱衣に移ります。

このケースの利用者は車椅子を使用しているので、車椅子に乗った状態でシャワーのある洗い場まで移動します。

『せっかくなので、このまま体洗ってしまいましょうか』と声がけをし、そのまま洗身に移ります。

このように、ホットタオルで体を拭きながら徐々に衣類を脱いで頂き、「せっかく裸になったのでお風呂に入りましょう」というように誘導していく方法をご紹介させて頂きました。

<脱衣場までの誘導の声がけ、脱衣場から入浴までの声がけ>

A様 80歳 男性。

● 歩行は自立している。
● 入浴のお誘いをすると、職員を叩いたり怒りの感情を出し、強い拒否がみられる。
● 重度の認知症あり。ご自分がどこにいるのか、理解されておらず。洗面所で排尿することがある。
● 衣類の交換はご自分ではできないが、職員が着替えを促すと怒って拒否。
● 他者とのコミュニケーションはご自分からはほとんどされず、一人で過ごすことが多い。食べることがお好きな様子。

 

<脱衣場までの誘導>

”おふろ”という言葉を使って声がけをすると強い拒否をされるため、『お菓子を食べにいきましょう』と声をかけ脱衣場に来て頂く。

②デイサービスに着き、席に座る前にそのまま脱衣場に来ていただく。体調確認をし、バイタル測定・水分補給をして頂き入浴して頂く。

トイレに立ったタイミングで声をかける

<衣類を脱いで頂き、入浴まで>

脱衣場に来てくれたけど、服を脱いでくれない・・・どうしたらいいの?

『素敵な洋服ですね!・・・あれ?ここに汚れがついていますよ!シミになっちゃうと大変なので、すぐに染み抜きしましょう。上着を脱いでいただけますか?』

と声をかけ脱衣を促す。

②聴診器を持った”医師”役の職員を準備し、脱衣を促す。

医師の話を受け入れてくださる方は多いです。

<まとめ>

 

この記事では、入浴介助の際の声がけの例を二つご紹介させて頂きました。利用者の一人ひとりに合った声がけを探していくお手伝いになれば嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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